アウトドアでは、ウェアは単なる消耗品ではありません。行動や旅、時には人生を変える体験を共にします。AYAQでは、耐久性はリサイクル素材やRWSメリノの選択にとどまらず、最も複雑なテクニカルギアの修理が可能であることを重視しています。この考えは機能性に基づき、使用期間の延長、性能の維持、環境負荷の低減を信頼性を損なうことなく実現します。
1. なぜ修理するのか？まずは技術的な理由から
テクニカルウェアは主に以下の3つの箇所で摩耗します：
- 摩擦が起きやすい部分（肩のバッグ下、腰、膝）、
- 繰り返し負荷がかかるファスナーやジップ、
- 動きや風、機械的な張力で弱くなる縫い目。
適切な修理は単なる応急処置ではなく、素材や構造を尊重しながらウェアの技術的機能を回復させます。
2. フランスのAYAQ修理工房
ヨーロッパ向けには、AYAQはフランスのパートナー工房を持ち、全ラインナップの修理に対応しています：
- 52 000シュメルバーのハードシェル（SKORA、LONAK、SKORA-XT）、
- ダウンジャケット（ULTAR、BALTORO、FORNO）、
- ハイブリッドソフトシェル（RIMO、RAVEN）、
- テクニカルパンツ（CLIFTON、NUNATAK）、
- アクティブフリースや起毛フリース（KOKANEE、AROLLA）、
- RWSメリノのTシャツとベースレイヤー。
工房では非多孔性の親水膜の扱い、縫い目の修理、技術的ジップの交換、摩耗部分の補修、ダウンの膨らみの再注入などが可能です。目的は見た目だけでなく機能性能の回復です。
3. 日本での現地技術サポート
日本では、AYAQは現地の技術専門家と連携し、ヨーロッパ基準に沿った修理を提供しています。これにより輸送遅延を避け、物流負荷を減らし、同等の修理品質を保証します。
基本理念は変わらず、技術的な修理を行い、応急処置的な対応はしません。
4. ハードシェルの修理：高度だが確実な作業
AYAQのハードシェルは非多孔性膜を採用し、52 000シュメルバーまで耐水圧をテスト済みです。多孔性膜と異なり目詰まりせず、以下の条件で局所修理が可能です：
- 適合する補強材、
- 防水縫製技術、
- 親水構造に適したテーピング。
適切に修理されたハードシェルは防水・防風性能を維持します。
5. ダウンジャケットの修理：膨らみの回復
ULTRA、BALTORO、FORNOのダウンは圧縮や湿気に弱い断熱材を使用しています。修理では：
- 損傷パネルの交換、
- 潰れた部分のボリューム回復、
- 破れたポケットの修理、
- 断熱材の漏れを防ぐ補修。
断熱材の分布を保てば、修理後も保温性は維持されます。
6. テクニカルパンツの修理：摩耗と可動性のバランス
RIMO、CLIFTON、NUNATAKなどのパンツは、機械的耐久性、動きやすさ、防風性のバランスを回復する修理が求められます。特に摩耗が激しいのは：
- 内腿、
- 座面、
- 膝。
適切な補強でパンツの寿命を大幅に延ばせます。
7. 修理を選ぶ理由：構造的な判断
テクニカルウェアの修理は環境論だけでなく、持続的な性能維持の論理に基づきます：
- 高品質リサイクル素材は長いライフサイクルを持つべき、
- 52 000シュメルバー膜は修理後も性能を保持、
- RWSメリノは繊維が保たれる限り構造的価値を維持、
- 修理のカーボンフットプリントは交換に比べ非常に低い。
修理はまた、すでにユーザーの体型に馴染んだウェアを維持することでもあり、新品では得がたい快適さを保ちます。
8. 100％ヨーロッパ製造：一貫した理念
修理工房の存在は、フランス、イタリア、ドイツの生地、ポルトガルでの縫製、内部品質管理という100％ヨーロッパ製造の流れを継承しています。ウェアの構造を熟知した上で修理が可能です。
結論
修理は単なる付加価値ではなく、設計の延長です。ヨーロッパも日本も、AYAQはハードシェル、ダウン、フリース、ソフトシェル、テクニカルパンツの性能を回復する確かな技術を提供し、長く一貫した責任あるライフサイクルを実現します。修理されたギアは、すでにフィールドの記憶を宿した、より良い一着となることが多いのです。